技術サポート

FAQ

導入編

お客様からよくある質問をまとめました。
FAQを参照しても解決しない場合はお問い合わせください。

Q.101 – NCPは何に使うものですか?
細胞の3次元培養に使う培養プレートです。
平面培養容器と同様に細胞を播種するだけで、NCP上で細胞が細胞塊(スフェロイド)を形成します。ボトムは透明で培養しながらの顕微鏡観察が可能です。また、黒色筐体を採用しているため、蛍光観察や発光アッセイも可能です。
3次元培養における細胞の表現形の評価、抗がん剤スクリーニング、siRNAによるノックダウン効果の評価、肝毒性スクリーニング、幹細胞の分化誘導などに使われています。
Q.102 – 3次元培養とは何ですか?また、どのような利点がありますか?
3次元培養は、細胞を立体的に培養することにより、細胞塊(スフェロイド)を形成させる培養方法です。従来のポリスチレン容器を用いる培養方法(平面培養、単層培養)とは細胞の形状が異なります。平面培養細胞よりも生体に近い特徴を多くもつことが知られています。
Q.103 – NCP上の細胞はどのようにスフェロイドを形成するのですか?
NCPに播種された細胞は球形の状態で、培養表面の微細加工された網目構造に接着します。そして網目上を這うように動き、細胞同士の接触・接着を繰り返して細胞塊(スフェロイド)を形成します。さらに、増殖も伴ってスフェロイドは大きくなります。
参考:Technology
Q.104 – 他の3次元培養系との違いは何ですか?
よく用いられる3次元培養としては、マトリックスやゲルの中でスフェロイドを形成させる方法と、培養表面に低接着処理を施して細胞を浮遊した状態で凝集させスフェロイドを形成させる方法があります。NCPの特徴は、ready-to-use、一般的な液体培地で培養可能、クリアボトムで顕微鏡での観察が容易等であり、次のようなメリットがあります。
  • ・High-throughputに対応
  • ・透明ボトムで観察が容易
  • ・細胞の生存率が高い(浮遊培養と比較)
  • ・細胞の回収が容易
  • ・培地交換が可能(プレートにスフェロイドが接着、液体培地利用)
Q.105 – NCPはどのような素材から出来ているのですか?
低接着性の高分子ポリマーを素材としています。
培養面に微細構造をパターニングすることにより、細胞の接着性をコントロールし、3次元培養に最適な環境を提供しております。
Q.106 – 培養表面に何かコーティングされていますか?
化学物質、タンパク質、ゲルなどのコーティング加工は施していません。
Q.107 – NCPはどのようなタイプがありますか?
384ウェル、96ウェルと24ウェルのSBSフォーマットのマルチタイタープレートです。さらに大面積の35mmディッシュも用意しております。微細構造のパターンについては(ハニカム・スクエア)、細胞の接着性に関しては(高・低)よりお選びいただけます。
*現在、高接着タイプは受注生産です。
Q.108 – スフェロイドは培養面に接着しているのですか?
接着していますが、強固に接着しているわけではありません。
培養面に接した細胞が網目構造をつかむように接着しているため、ピペッティング等により簡単にはがれます。
Q.109 – スフェロイドが形成されたことをどのように確認すれば良いですか?
顕微鏡観察で確認できます。
Q.110 – NCPを使った3次元培養に特別な装置が必要ですか?
特別な装置は必要ありません。
通常の平面培養と同様の実験機器、器具があれば培養可能です。培養前にプレートのプレインキュベーション(プレウェッティング)をお勧めしていますが、その際にプレートを遠心できる遠心機があると便利です。またマイクロプレート対応のコロニーカウンターやイメージングサイトメーターなどの装置を用いることでスフェロイドのサイズ分布やスフェロイド内のタンパク質発現様式などの詳細な解析を簡易に行うことが出来ます。
Q.111 – NCPは再利用できますか?
利用したウェルの再利用はできません。
プレート内の使用しないウェルは無菌的に操作(例えばシールなどでカバー)しておけば次回の実験に利用できます。
Q.112 – NCPはオートクレーブ滅菌できますか?
NCPが変形しますので、オートクレーブにかけないでください。
滅菌済みの包装形態で販売しております。無菌性を保つために、内袋からNCPを取り出した後はクリーンベンチ外で蓋を開けないように注意してください。
Q.113 – NCPを使った3次元培養にNCMは必要ですか?
必ずしも必要ではありません。
まず普段お使いの生育培地(10%FBS含有の一般的な培地)での3次元培養を推奨しております。血清は必ず非動化されたものをお使いください。スフェロイド形成が不十分の場合、NCMをお使いいただくと改善することがあります。
Q.114 – NCMはどんな培地ですか?
Mタイプと、よりスフェロイド形成が促進されるRタイプの2種類があります。
それぞれ抗生剤含有の基礎培地とFBSのセットで販売しております。FBSはNCPでのスフェロイド形成能を指標にロットチェックしたものです。通常は、10%FBS濃度でご利用いただきますが、スフェロイドの形状を確認しながら血清濃度を適宜変更していただくことも可能です。
Q.115 – スフェロイド専用分散液とスフェロイド専用溶解液の違いは何ですか? また、それぞれどのような時に使うものですか?
スフェロイド専用分散液はスフェロイドを酵素的にシングルセルへ分散する溶液です。スフェロイドを分散して得られた細胞は継代培養やFlow Cytometry解析に使用することができます。一方、スフェロイド専用溶解液はスフェロイドを溶解 (lysis)します。この溶液は細胞を完全に壊しますので、継代培養には使えません。また、大変強力な溶解液ですので、タンパク質の高次構造を保ったまま抽出する必要のある実験には使用できません。スフェロイド溶解液はPicoGreenアッセイ(DNA含有量によりViabilityを測定する手法)に使用することができます。
Q.116 – 低酸素プローブとはどのようなものですか?
低酸素プローブは燐光を持つ化合物です。燐光の酸素消光という性質を利用しているため、ホモジニアスなアッセイで細胞内低酸素の可視化を可能とします。低酸素プローブは脂溶性が高いため、培地に添加後、速やかに(24時間以内)スフェロイド内へ取り込まれます。
Q.117 ? どのような細胞でスフェロイドができますか?
接着性細胞です。弊社では、株化がん細胞を中心に様々な種類の細胞でスフェロイドの形成を確認しております。現在検討中の細胞もありますのでくわしくはお問い合わせください。 血球など、浮遊細胞のスフェロイド形成は難しいと考えられますが、接着性があればスフェロイドを形成すかもしれませんので、ご検討ください。
参照:スフェロイドリスト
Q.118 ? 細胞の培養を依頼できますか?
はい。弊社では細胞培養の受託サービスを行っております。出張トレーニングも承っております。
参照:お問合せ